前回はレンタルシールの剥がし方を書きましたが、今回はこれらのレンタル落ちのディスクのシールの弊害
について書きます。
ご覧の画像はレンタル店での商品管理に使われているシールですが、普通のプレーヤーなどですとあまり
問題は無いかと思いますが、パソコンなどのドライブにて再生する場合にはシールの貼ってある位置によっ
て回転時に振動とうなり音がでる時があります、特に外周付近の場合は顕著に出ます。
パソコンのドライブなどは高速回転をする為、シール位の重さでも遠心力によりバランスが狂いディスク自体
が振動し、その振動が機器に伝わり振動を発生させます。
その他、高速回転時にシールの風切り音も発生しそれらはうなり音となります。
同時に発生した場合は、静かな時にはバラードは聞こえないくらいとなり大変イライラします、画像の様な単
純なシールでしたら粘着力も弱いので簡単に剥がせますので、即取り去る事を薦めます。
しかし、何も貼っていないのに上記の様な症状が発生した場合はディスク自体のバランスが悪い事もありま
すし、過去にはディスクトレーで真ん中の穴のちょっと外側にぐるりと付いているリブが削れてしまったもの
を再生したときには、同じ症状が発生いたしました。
ちょっと前に騒がれた森メディアのCD-Rなどはリブなどを忠実にしバランスに重点を置く事により、機械に
も音にもやさしい作りになっていると言います。
いくら高速ドライブでもバランスがしっかりしていなければ意味はないのです。
どうぞ皆さんも暇なときにでもライブラリーの整理も兼ねてチェックしてみてはいかがですか。
皆様もレンタル落ちのCDなどを購入する方もとても多いと思います。
値段も魅力ですが、絶版になってしまった物や失くしてしまった物などを見つけた時は大変にうれしく
思うものです。
しかし、あのレンタルのシールはちょっといただけません、せっかく自分の所有物になったのですから。
たまにシールはどの様に剥がせば良いのでしょう? と質問がくる事があります。
剥がし方としましては、簡単なのは灯油を綿棒でシールの端からふやかしながら、ゆっくり剥がしてくだ
さい。
もちろん灯油ですから侵食の恐れもありますが、剥がしている時間程度でしたら問題はありません。
剥がした後は、食器洗剤で洗って乾かせば終わりです。
剥がし方のコツは、簡単にはがれないようにとても粘着力が強いので慌てずじっくりとする事と、シル
バー系のレーベルでは傷がつきやすいので取り扱いに注意する事と、読み込み面に傷が付かない
様に注意する事だけです。
最後に、以上のことはあくまで自己責任でお願いします。
溶剤による腐食の修理は殆どの場合良好に回復するのは稀です。
もちろん良好に回復する場合もありますが、それは腐食が極表面に留まって
いる場合のみです。
ではなぜ溶剤系は修理が難しいのでしょうか?
それは溶剤の性質にあります、プラモデルを例にとりますと接着面にボンドを塗りそして接着するとします。
この時に接合部は溶かされ、プラスチック自身が接合するのです、つまり接合面がお互いに溶け合いそし
て融合して固定されるのです。
つまり、プラスチックを溶かす力が強く、CDの表面に溶剤が付着しますと表面が溶けてしまい、白く濁り
或いはヒビが発生してしまいます。
その様な場合の殆どは研磨限界を超えてしまい、メディア自体の機能を失ってしまうからです。
しかし、一見同じ様な腐食でも瞬間接着剤の場合は全く違います。
瞬間接着剤は溶剤とは性質が正反対で接着剤自身が回りの水分を吸い自らが固定材料となるので
深く侵食する事はないのです。
ですから瞬間接着剤の場合は良好に回復する事が殆どで、画像の様な場合も研磨後は何処に接着剤
が付いていたかは判別できない状態まで回復しております。
ですから、状態よりも何で侵食したかが重要なのです。
心当たりのある方は是非お近くの研磨屋さんへご相談してください、瞬間接着剤でしたら、きっと以前の
状態に戻る可能性があります。
先週お客様よりデータの1/3しか再生しないCD-Rが届けられました。
中のデータは画像、パワーポイントなどで、容量は400MB、データの追記中にフリーズしてから動作が安定し
ない、傷は目視にて多数あり、作業中データ閲覧可。
この様なご依頼の場合は、当方では以下のような手順で修理を行っております。
まず到着してからCD-Rの外観をチェックし、何処にどれだけの傷があるか、ゆがみがあるかチェックします。
次にCD-R自体をクリーニングし、細かい傷ゆ変色などのチェックを行いパソコンで動作を確認いたします。
一旦ここで中のデータをソフトなどを使用し吸い出せるだけ吸います、この時に吸い出せたのは50MB位
でした、この作業は万が一の事を考えて行っております。
ここまでが修理に入る前の準備です。
続いて修理作業に入ります、研磨機のプログラムを変更し研磨を開始します、この時にプログラムの変更
はプレス盤ですと比較的材質は一定しておりますが、CD-Rや海外盤ですと材質にムラがありますのでそ
れらの仕上がりを修正する意味があります。
プログラムを設定し研磨を開始すれば、あとは自動運転ですが仕上がりに不備があった場合は再度光沢
の復元作業を行います。
研磨量は殆どの場合は0.01ミリ以下で元通りに復元できます。
研磨から上がったCD-Rは研磨かすなどが付着しておりますので、ここでクリーニングを行います。
クリーニング終了後に再度外観のチェックを行い、傷は取れているか等を確認します。
ここからはパソコンでの作業となります、ソフトの設定を変更し再度吸出しを行います。
今回の場合は、ほぼ全ての容量400MBが回収できました。
次に、一回目の吸い出したデータと、二回目の吸い出したデータをCD-Rに焼きこみコピーを製作
し一連の作業は終了しました。
今回は比較的軽症でしたのでほぼ容量いっぱいまで吸出しができましたが、中には全く吸出しが
出来ないものもありますので、今回の場合のようなご依頼の時はやってみなければ分からない
のが正直なところです。
皆様も日頃書き込み対応のメディアを使っていると思います。
特に大容量のDVD-RやDVD-RWなどは動画や、たくさん溜まったデータの保存には便利ですよね。
しかし、それらにも大きな落とし穴があるのは、当方のコラムをご覧いただければ理解していると思います。
当方では数年前からどの様な保存の仕方がよいのか、色々な条件で試してきました。
結果的に一番良好に保存が出来ていたのは、未使用の時には完全に外光を遮断したものが概ね良い結果を
だしております。
ですが、国産の良質なメディアでもいつかは劣化すると言う事は頭に入れててほしいと思います。
市販の大手レーベルのCDなどでも開封した時点から劣化が始まり耐用年数は20-30年程度と聞いた
事があります、これらはアーティスト名などが書いてある面の細かい傷によってすぐ下のデータ層が酸化
する事によりおこるそうです。
現在主流のアルミから金に材質を変更すれば倍以上の耐用年数が得られますが、価格の問題があり
ます。
話が横にそれましたが、書き込み対応のメディアでは常に最適になおかつ完全には保存が出来ません。
一番良い方法はパソコンなどでは外部にハードディスクを接続しそれらに保存するのが現在一番
確実だと思います。しかしあくまで物理的な損傷が起きなければですが・・・